先日、ドリー・ファンクJrの追悼記事を書いたときに、私の中での昭和の終わりと綴りましたが、今年は私の生きた時代と重なる著名人や俳優の皆さんの訃報が続いています。
今日はその想い出も含めて簡単にまとめました。皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

今年8月に逝去、93歳。日本を代表する国際派女優でした。
一番最初の記憶はTBSのドラマ"赤いシリーズ"だったと思います。『赤い疑惑』(1975)、『赤い激流』(1977)、『赤い激突』(1978)に出演。『赤い激突』で共演した国広富之とは2015年の『相棒』Season7第15話でも共演。彼女の役は右京さんの大学時代の恩師でしたね。
心に残る作品はやはり『悪魔の手毬唄』(1978)。石坂金田一シリーズの中でも屈指の傑作。当時、岸惠子が出演するという話題性から、犯人役をやるということまでバラされてしまったという逸話は有名です。中学生時代、横溝正史の金田一ものを何冊か読むようになって、東の等々力警部、西の磯川警部という感じで自分の中では金田一には良き警察関係の理解者がいるものと思っていました。ただ等々力警部は映画ではその立ち位置であまり登場せず(東映『悪魔が来りて笛を吹く』の夏木勲くらいか)、角川&東宝は加藤武のキャラ(よ〜し、わかった!)が定番化していたので、良き理解者(バディ)としての若山富三郎の磯川さんは本流としての設定で良かったです。ラストの「磯川さん、あなたリカさんを愛してらしたんですね・・・」は情感と哀切溢れる名場面です。
この後、石坂金田一で犯人役を演じた高峰三枝子、司洋子、岸惠子が一堂に会した集大成的作品『女王蜂』(1978)も良かったです。"口紅にミステリー"・・・。
この他に好きなのは萩原健一と共演した1972年の『約束』。女囚と逃亡犯の男の切ないラブストーリーも良かった。
小学生の頃は『女ねずみ小僧』シリーズや『アイフル大作戦』の印象が強く、その後の松竹の金田一もの『八つ墓村』(1977)で演じた森美也子のキャラが怖くて印象的でした。今でもたまに鑑賞することがあります。今年リメイク版が公開されるらしいですが、彼女の魅力を超えるのは難しいでしょう。
マニアックなところではテレビ朝日のドラマ『息子が恋人』(1985)。彼女が母親役で黒田アーサーが息子役、当時彼が明治大学に通っていて、英語のクラスが一緒でした。ちょうどこのドラマをやっていた時期だったと記憶しています。たぶん、このドラマを覚えている方は少ないだろうと思います。
10年以上前に、クモ膜下出血のため倒れて脳死状態で闘病生活を送られているドキュメンタリーを見てずっと心配していました。
旧芸名、大関優子時代の『犬神家の一族』(1976)の青沼菊乃役(当時20歳)、私の大好きな『新 必殺仕置人』では2エピソードに出演(不幸系の役なんだけど幸い死ななかったと思う)。
佳那晃子の芸名に改めたときの映画『ザ・ウーマン』(1980)。この映画は受験で上京した際に宿泊したビジネスホテルのテレビで見た記憶があります。体当たり演技が鮮烈でこの後の『魔界転生』(1981)の細川ガラシャ役も妖艶、女優の中ではトップクラスの美人だったと思います。
■『ザ・ウーマン』のときは24歳


今年1月に逝去、93歳。時代劇の悪代官、大企業の悪徳重役などを演じさせたら右に出る者はいないくらいの名悪役であり、声優やナレーションでも活躍された多才な俳優さんでした。映画『野生の証明』のナレーションは印象に残っています。淡々と自衛隊の秘密組織である「特殊工作隊」を説明するくだりはとても重厚感がありました。
私の母校である野沢北高校の出身なので大先輩、卒業後は東大文学部に進学。地元出身ということは割と有名で、市内臼田町(当時は南佐久郡臼田町)にある田口という地名が芸名に由来していると幼いころに聞きました。
彼のような知性が垣間見える個性的な悪役を演じられる俳優はもう日本には枯渇しているのではないでしょうか。

今年8月に逝去、90歳。
劇団で活躍された後にテレビや映画に進出。私のイメージは『白い巨塔』(2003年)の大河内教授が鮮烈に焼き付いています。清廉潔白、不正を許さない医師の鏡のような人物。大学を去ることになって無職になった里見先生(江口洋介)を訪れて、仕事先を紹介するシーンがこのドラマでは一番好きです。

今年8月に逝去、80歳。
エッセイスト&画家で有名です。かつてはTBSの「ブロードキャスター」でもよくお見かけしました。1991年に長野県の東御に転居されて、ヴィラデストガーデンファーム アンド ワイナリーを設立、地元のワイナリー発展に多大な尽力をされました。ヴィラデストガーデンは大好きで何度も伺いましたが、2年前の周年祭("田園記念日")にお会いすることができたのが私にとっての良い想い出です。
今年8月に逝去、78歳。
映画俳優。私の大好きなアンチ・キリストのオカルトホラー『オーメン』3部作の最終章『オーメン/最後の闘争』(1981)で成人したダミアン役で主演。彼を知った最初の作品でした。小諸にある映画館で鑑賞、併映は『魔界転生』でした。仕事で最初に関わったのは1990年、映画『レッド・オクトーバーを追え!』(ショーン・コネリーの部下役)のビデオのマーケティング。その後、『ジュラシック・パーク』のグラント博士役などで有名になりました。『オーメン』3部作は巡り巡って前職でDVDとBlu-rayのマーケティングを担当。想い出の1本になりました。
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今日はその想い出も含めて簡単にまとめました。皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
岸 惠子

今年8月に逝去、93歳。日本を代表する国際派女優でした。
一番最初の記憶はTBSのドラマ"赤いシリーズ"だったと思います。『赤い疑惑』(1975)、『赤い激流』(1977)、『赤い激突』(1978)に出演。『赤い激突』で共演した国広富之とは2015年の『相棒』Season7第15話でも共演。彼女の役は右京さんの大学時代の恩師でしたね。
心に残る作品はやはり『悪魔の手毬唄』(1978)。石坂金田一シリーズの中でも屈指の傑作。当時、岸惠子が出演するという話題性から、犯人役をやるということまでバラされてしまったという逸話は有名です。中学生時代、横溝正史の金田一ものを何冊か読むようになって、東の等々力警部、西の磯川警部という感じで自分の中では金田一には良き警察関係の理解者がいるものと思っていました。ただ等々力警部は映画ではその立ち位置であまり登場せず(東映『悪魔が来りて笛を吹く』の夏木勲くらいか)、角川&東宝は加藤武のキャラ(よ〜し、わかった!)が定番化していたので、良き理解者(バディ)としての若山富三郎の磯川さんは本流としての設定で良かったです。ラストの「磯川さん、あなたリカさんを愛してらしたんですね・・・」は情感と哀切溢れる名場面です。
この後、石坂金田一で犯人役を演じた高峰三枝子、司洋子、岸惠子が一堂に会した集大成的作品『女王蜂』(1978)も良かったです。"口紅にミステリー"・・・。
この他に好きなのは萩原健一と共演した1972年の『約束』。女囚と逃亡犯の男の切ないラブストーリーも良かった。
小川 眞由美
今年3月に逝去、86歳。小学生の頃は『女ねずみ小僧』シリーズや『アイフル大作戦』の印象が強く、その後の松竹の金田一もの『八つ墓村』(1977)で演じた森美也子のキャラが怖くて印象的でした。今でもたまに鑑賞することがあります。今年リメイク版が公開されるらしいですが、彼女の魅力を超えるのは難しいでしょう。
マニアックなところではテレビ朝日のドラマ『息子が恋人』(1985)。彼女が母親役で黒田アーサーが息子役、当時彼が明治大学に通っていて、英語のクラスが一緒でした。ちょうどこのドラマをやっていた時期だったと記憶しています。たぶん、このドラマを覚えている方は少ないだろうと思います。
佳那 晃子
今年3月に逝去、70歳。10年以上前に、クモ膜下出血のため倒れて脳死状態で闘病生活を送られているドキュメンタリーを見てずっと心配していました。
旧芸名、大関優子時代の『犬神家の一族』(1976)の青沼菊乃役(当時20歳)、私の大好きな『新 必殺仕置人』では2エピソードに出演(不幸系の役なんだけど幸い死ななかったと思う)。
佳那晃子の芸名に改めたときの映画『ザ・ウーマン』(1980)。この映画は受験で上京した際に宿泊したビジネスホテルのテレビで見た記憶があります。体当たり演技が鮮烈でこの後の『魔界転生』(1981)の細川ガラシャ役も妖艶、女優の中ではトップクラスの美人だったと思います。
■『ザ・ウーマン』のときは24歳

田口 計

今年1月に逝去、93歳。時代劇の悪代官、大企業の悪徳重役などを演じさせたら右に出る者はいないくらいの名悪役であり、声優やナレーションでも活躍された多才な俳優さんでした。映画『野生の証明』のナレーションは印象に残っています。淡々と自衛隊の秘密組織である「特殊工作隊」を説明するくだりはとても重厚感がありました。
私の母校である野沢北高校の出身なので大先輩、卒業後は東大文学部に進学。地元出身ということは割と有名で、市内臼田町(当時は南佐久郡臼田町)にある田口という地名が芸名に由来していると幼いころに聞きました。
彼のような知性が垣間見える個性的な悪役を演じられる俳優はもう日本には枯渇しているのではないでしょうか。
品川 徹

今年8月に逝去、90歳。
劇団で活躍された後にテレビや映画に進出。私のイメージは『白い巨塔』(2003年)の大河内教授が鮮烈に焼き付いています。清廉潔白、不正を許さない医師の鏡のような人物。大学を去ることになって無職になった里見先生(江口洋介)を訪れて、仕事先を紹介するシーンがこのドラマでは一番好きです。
玉村 豊男

今年8月に逝去、80歳。
エッセイスト&画家で有名です。かつてはTBSの「ブロードキャスター」でもよくお見かけしました。1991年に長野県の東御に転居されて、ヴィラデストガーデンファーム アンド ワイナリーを設立、地元のワイナリー発展に多大な尽力をされました。ヴィラデストガーデンは大好きで何度も伺いましたが、2年前の周年祭("田園記念日")にお会いすることができたのが私にとっての良い想い出です。
サム・ニール
今年8月に逝去、78歳。
映画俳優。私の大好きなアンチ・キリストのオカルトホラー『オーメン』3部作の最終章『オーメン/最後の闘争』(1981)で成人したダミアン役で主演。彼を知った最初の作品でした。小諸にある映画館で鑑賞、併映は『魔界転生』でした。仕事で最初に関わったのは1990年、映画『レッド・オクトーバーを追え!』(ショーン・コネリーの部下役)のビデオのマーケティング。その後、『ジュラシック・パーク』のグラント博士役などで有名になりました。『オーメン』3部作は巡り巡って前職でDVDとBlu-rayのマーケティングを担当。想い出の1本になりました。
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コメント
コメント一覧 (2)
こんにちは。
私たちの世代に馴染みのある著名人の方々が次々と鬼籍に入られるのはさみしい限りですね。
『八つ墓村』面白いですよね。松竹は本作や清張の『砂の器』など脚色した映画作品のイメージが原作より馴染みがあるというのが面白いところです。
山本陽子さん、良かったです。小竹・小梅に嫌味を言われながら、ショーケンにほのかな恋心を感じさせる薄幸のヒロイン。たぶんショーケン(辰弥)とは血がつながっていなかったと思います。母親役が島田陽子で一瞬出てくるんですよね。後で気づきました。
うわぁ。懐かしいです、赤いシリーズは
全部みてました。パリのおば様こと岸恵子さん、
知的で美しく上品。エッセイも好きでした。
横溝正史金田一もハマりました。
私、映画は、ショーケン八つ墓村が好きです。
ショーケンの異母姉を演じた山本陽子さんに泣かされました。
くまちゃん様いつもありがとうございます。
懐かしく楽しく拝読致しました。