
パリ2024オリンピック競技大会 : 男子7人制ラグビー 順位決定戦
■試合結果・9〜12位決定予備戦 : 日本 7 vs.42 サモア
・11、12位決定戦 : 日本 10 vs.21 ウルグアイ
順位決定戦を戦った日本はサモア、ウルグアイに敗れて白星を挙げることができず最下位となりました。結果は残念ですが、厳しいアジア予選を勝ち抜いて参戦したオリンピック、プレッシャーの中で持てる力のすべてを発揮することはできなかったかもしれませんが選手の皆さんお疲れさまでした。キャプテンとしてチームをまとめた石田吉平君もお疲れさまでした。
ウルグアイ戦はTverにて観戦。ここまでのすべての試合で日本は先制を許してリードする場面を見ることができませんでした。あっさりトライを取られ過ぎているというのがいちばんの印象でした。3トライ先制されて、ここから奮起して2トライを返したもののノーサイド。GKの精度も悪く1トライ差ながら同点に追いつく状況を作り出せなかったのも残念・・・でした。
オリンピックのセブンズはこれで3大会を戦ってきたわけですが、日本はリオ五輪の4位という成績以降は回を追うごとに成績が悪化。リオ五輪は当時の15人制、トップリーグ所属選手の"二足の草鞋"で戦った印象でしたが、スピードスターを集めたことで好成績を収めることができました。現在はほぼセブンズ専任という選手が多いのではないでしょうか。15人制がリーグワンとテストマッチ等で通年試合があるという環境下ですので、セブンズに特化した選手でチームを構成するのは時代の流れかもしれませんが、強化体制などは見直しを迫られることは必至だと思います。
セブンズには詳しくはないですが、この競技は圧倒的なランスピードとランスキルを備えた選手が絶対必要です。ボールを持ったら走り切ってしまうような選手、この選手にボールが渡ったらワクワクするようなラグビー・・・、キックオフリスタートのマイボールを確保できるサイズのある選手、ディフェンスでワークレートの高い選手・・・などわかりやすい視点でチーム構成を再考してみてほしいと思います。
東京五輪、パリ五輪と見てきて日本のセブンズチームのカラーとかポジショニングがいまひとつわからなかった。"走力のチーム"なのか"フィジカルやコンタクトに強いチーム"なのか、それとも"色んなテクニックを駆使する技のチーム"なのか。例えばケニアは個々の選手はスリムだがボールを持ったら早い"走力のチーム"というのが伝わってきます。今の日本はそのどれにも当てはまらないところに低迷の原因があるのかもしれません。
さて、石田吉平君は15人制のリーグワン=横浜イーグルスに戻ってプレーするのでしょうか。このあたりも気になるところです。
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