
オリンピック期間中は、ほぼTVの映画番組やDVDなどを見て過ごしました。「安全・安心」だったはずなのに五輪が終わってもコロナは収束するどころか大爆発しているのは、誰もがわかっていたことです。
オリンピック考
本題の前に、少しだけ・・・。オリンピックは7人制ラグビー男子のみ興味があったので、それが終わってからはほとんど観ることはありませんでした。それでもTVをつけると何かしらの五輪番組が目に飛び込んできました。NHKなどは総合・Eテレ・BS1をフル解放、サブチャンネルまでオープンにして国威発揚のイベントに積極的に加担していた。ところが男子ゴルフの銅メダルをかけたプレーオフをたまたま見ていたら、日本人選手がメダルを逃した瞬間に放送が打ち切られ、スタジオに切り替わったのには驚いた。し烈なプレーオフは面白く最後まで放送するべきなのに、この国の了見の狭さとナショナリズムの片鱗を感じました。NHKはサブチャンネルを今回のようにフルに使うなら国会中継やいつも途中で放送を打ち切る首相会見などいくらでも流せるし、ラグビーの同一時間帯での試合も多次元放送できるはず。受信料を強制的に徴収しておいて、この使い方はないだろうと思った次第。
1964年の東京五輪は、戦後の高度成長の中で先進国の仲間入りを果たした日本のお披露目的なイベントだったと思います。今回は、本来なら1964年五輪のその後の成熟した日本の立ち位置を見せるべきイベントだったはずですが、結果はその逆でした。LGBTや性差別にはじまりあらゆる分断と差別が蔓延し、GDPが中国に抜かれて報道の自由度も最底辺に下落、先進国から滑り落ちて後進国・衰退国に片足を突っ込みもはや民主主義の衣をまとった独裁国家に変貌しつつある日本を世界中にさらけ出した金満イベントでした。壊してもGDP、作ってもGDPだから中抜きと廃棄のオンパレード。そんな負の面を見せないのが技の見せ所なのに、これでもかというくらい見せつけられて辟易。お約束とも言えるメダル至上主義の空気の中、頑張った選手の皆さんはお疲れさまでした。個人的にはもっとスポーツを楽しんでいる表情が見たかったですが、ここまで「メダル、メダル」と言われるのが可哀そうでした。かつての社会主義国家みたい。また、暑さとコロナ禍のもとご尽力されたエッセンシャルワーカーやボランティアの皆様、ありがとうございました。
北京五輪やパリ五輪は、東京2020を反面教師として更に進化したものになると思います。クリエイティブな開閉会式としっかりとした運営がなされて、それを見てプライドを傷つけられる日本国民がいるとは思いますが、そこでもやはり「メダル、メダル」となっている風景は変わりないと思います。
私のように少しだけ楽しんだ人にも、たくさん楽しんだ人にも、そうでない人にも後日追加費用や赤字分の請求書が国や東京都から等しく届くのでしょうか?
『ハード・トゥ・キル』(1990)
この時期、オリンピック以外のチャンネルで光っていたのがテレビ東京の「午後のロードショー」。昔からこの時間帯は洋画を中心にオンエアしていましたが、結構ラインナップが充実しています。この中から『ハード・トゥ・キル』『目撃』をチェックしました。個人的には、ヒロイン役のケリー・ルブロック(当時のセガール夫人)を見たかったからというのが理由。セガールとしては『刑事ニコ/法の死角』に次ぐ2作目の主演作です。彼をメジャーにした『沈黙の戦艦』はこの後の1992年公開。本作は、妻を殺された刑事の復讐ものです。既に本作でも武道のたしなみは見せてはいるものの、まだセガールもこの頃は無敵キャラではなく、ある意味人間的で今観ると良作です。
ケリー・ルブロックはモデル出身の美人女優。やはりデビュー作のラブコメ『ウーマン・イン・レッド』(1984)がいちばんですが、作品の評価は今一つでスティーヴィー・ワンダーの主題歌「心の愛」(I Just Call to Say I Love You)の方が有名です。前職で担当したMGM作品ですが、DVD発売のラインナップには入れたものの残念ながら国内発売に至らずでした。
■Blu-rayは輸入盤のみ
★世界的ヒットとなった主題歌
『目撃』(1997)
イーストウッド監督作品の中では、本作と『トゥルー・クライム』が好きです。
■スタッフ&キャスト
出演 : クリント・イーストウッド/ジーン・ハックマン/エド・ハリス/ローラ・リニー/スコット・グレンほか
監督 : クリント・イーストウッド
原作 : デヴィッド・バルダッシ
脚本 : ウィリアム・ゴールドマン
■あらすじ プロの泥棒ルーサーは、次のターゲットをヴァージニア州の高級住宅地に居を構える大統領の後援者サリバン邸へ狙いを定め、一家の旅行中、サリバン夫人の寝室にある金庫の中身を盗み取ろうと忍び込む。だが、そのさなか、サリバン夫人が大統領リッチモンドを連れて帰宅し、口論の末に夫人がナイフで大統領に怪我を負わせた直後、シークレット・サービスが夫人を射殺するところを目撃してしまうのだった。そして彼らが事件の揉み消しを図る中、ルーサーは証拠となるナイフを持って逃走する。やがて、事件の真実を白日の下に晒そうと決意するルーサー。しかし、これを機に身の危険が迫り、窮地に立たされてしまう…。(allcinemaより)
■コメント
練った脚本でテンポも良く、とてもスリリングな1本です。一旦は海外に逃亡することを決めた主人公が、大統領の高慢で自己のために友人を利用する会見を見て翻意して、危険を覚悟で反撃に出るあたりからが面白い。泥棒が自分の技術を駆使して反撃するところも見どころです。キャストが豪華で大統領役にジーン・ハックマン、真実を追う刑事役にエド・ハリス、主人公の娘にローラ・リニー、シークレット・サービスにスコット・グレンなど良い役者を揃えている。犯罪の隠ぺいのスケールが日本と違いますね。日本は小賢しいというか、小さいですね。
★こちらもおすすめ『トゥルー・クライム』
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