映画 裏窓
BS PREMIUMでオンエア。1954年の作品でアルフレッド・ヒッチコック監督作品の中でも代表作のひとつです。子供の頃、テレビの洋画劇場などで洋画を見始めて、『鳥』『フレンジー』『知り過ぎた男』『めまい』などヒッチコック作品をよく観ました。1990年にユニバーサル映画の資本関係のある会社に転職した際、上記をはじめとするヒッチコック作品を多く取り扱っていたこともあり、ビデオで何度も観直しました。ユニバーサル作品は、のちにDVD BOXを所有したのでいつでも観られる状態でしたが、観るのはなぜかいつも『フレンジー』。中毒性のある作品だったのでしょうか。ということもあり、『裏窓』は久しぶり。HD放送でグレース・ケリーを堪能しました。
作品について
【監督】アルフレッド・ヒッチコック
【原作】コーネル・ウールリッチ
【脚本】ジョン・マイケル・ヘイズ
【出演】ジェームズ・スチュワート、グレース・ケリー、セルマ・リッター
【ストーリー】事故で足を骨折し、アパートで車いす生活となったカメラマンのジェフは、退屈しのぎに裏窓からアパートの住民たちを観察していた。ある日、向かいに住むセールスマンの妻がいなくなり、ジェフは、いつも口論していた夫が殺害したのではないかと推測し、恋人のリザと看護師ステラの協力を得て調査を始めるが…。(BS PREMIUMより)

久しぶりに見ると面白いですね。舞台は主人公の住むアパートと向かいのアパートのみで、ほぼ舞台劇を見ているような感じです。怪我をして車いすで部屋で過ごす主人公が向かいのアパートを観察する際に使うカメラのファインダーもしくは双眼鏡を通して見るシーンで物語が進むので、いつしか観る側も主人公の目線で映画に入っていく作りが絶妙です。主人公は向かいに住むセールスマンの夫が病気の妻を殺したのではないかという疑惑を抱くのだが、あくまでこれもカメラや双眼鏡を通して感じた主人公の"主観"であり、最後まで具体的な証拠は実は出てこないのも妙。主人公目線から最後に"犯人"目線に切り替わって、一気に緊迫感が増すあたりがクライマックス。今だと、勝手に向かいの部屋を覗いたり、恋人を部屋に侵入させて調べさせたり、他人の庭を掘り返したり等々、不法行為をしているのは主人公側ということになりそうなのだが、これも一興ですね。この作品は、何といってもグレース・ケリーの美しさに尽きるでしょう。結局のところ、主人公目線というよりは、終始彼女を追っているという感じで、心奪われます。
Blu-ray、DVDなど
ヒッチコック作品は古い時代のものだとパブリックドメインとなって、色んな会社から安価なDVDが発売されています。ユニバーサル作品でスタジオ保有のマスターによる高画質の"純正品"をお求めなら、本作は4K Ultra HDで先月発売されたばかりです。
■アルフレッド・ヒッチコック クラシックス・コレクション 4K Ultra HD+ブルーレイ
■単品ブルーレイは1,000円以下で買えます

■私の自宅に眠っていたDVD BOXは廃盤になっているみたいです
ヒッチコックDVD BOX=
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