クリムゾン・リバー DVDと原作本
ムービープラスで1月から『クリムゾン・リバー』テレビシリーズのオンエアが始まったので、これを機に映画作品を見直すとともに、傑作と謳われていた原作本の読破にチャレンジしました。
映画は、国内は2001年に公開。かれこれ20年も経ちます。このときは劇場で鑑賞、DVDも持っています。その後、続編として『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』が2004年に公開。こちらも劇場で鑑賞しました。
映画『クリムゾン・リバー』/ LES RIVIERES POURPRES、『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』/ LES RIVIERES POURPRES 2 - LES ANGES DE L'APOCALYPSE
映画1作目『クリムゾン・リバー』はサスペンス・スリラーとしては結構面白くて、パンフレットで原作が本国フランスでは大ヒットしていてとても評判が高いということ、長編ミステリーで500ページに及ぶ大作ということが紹介されていたのを覚えています。このときは原作本にチャレンジする勇気と機会が無く、結局今日に至ってしまいました。作品としては、独特の世界観があります。ヨーロッパの宗教や美術、文化、階級制度などが背景にあって、その閉鎖的な世界にナチの優生学などが絡んできて、最初は難しく感じますが、結構引き込まれます。映画は、長編の原作のエッセンスを極力削がないよう配慮しながら、アクション色も重視して、脚色したのだと思います。
映画2作目『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』は、原作とは関係なくリュック・ベッソンによるオリジナル脚本によるもの。1作目よりさらにアクションにフォーカスした印象が残っているが、正直ストーリーの記憶があまりない…。犯人側の人物たちが驚異的な身体能力で飛んだり跳ねたりするところや、その力の元となっているのが確かナチが戦時中に開発した超強力なドーピング剤のようなもので、主人公2人がラストで危機を乗り越えるために逡巡しながらそれを飲むというあたりしか覚えていないです。2作目はなんと今月22日の深夜にテレビ東京でオンエアがあるので録画してチェックしようと思います。
話しの流れとしては2作とも刑事のバディものが基調となっている。フランス警察きっての敏腕警視正ニーマンス(ジャン・レノ)と血気盛んな若手刑事(1作目はヴァンサン・カッセル、2作目はブノワ・マジメル)がコンビを組むという設定である。
■Blu-rayやDVDは色んなバージョンが発売されているので、パッケージデザインや価格などの好みで選んだ方が良さそうです。
 
原作本『クリムゾン・リバー』/ LES RIVIERES POURPRES

ジャン=クリストフ・グランジェの原作を区内の図書館で借りました。「あとがき」まで入れてちょうど500ページ!!読みがいがあります。
レビューなどでは、「一気に最後まで読める」と書かれていたので、昨日の朝から挑戦して夜には読破しました。よく書かれた傑作サスペンスでした。映画はこの大作を105分にまとめているので、登場人物を削ったり、アクションの見せ場を作るために脚色したというのがよくわかります。サスペンスやミステリーにとって大切なのは、犯人の"動機"だったりしますが、原作では丹念に丁寧に描かれていて、腹に落ちるところがありました。相棒の設定は映画と少し違い、アラブ人の警部で主人公と出会うのも物語の後半になってですが、良いキャラクターだと思いました。エンディングは、原作の方が少し切ないです。
『クリムゾン・リバー』テレビシリーズ
クリムゾン・リバー_TV
テレビシリーズは、シーズン2まであるようです。現在、シーズン1の第6話まで観ています。
相棒役の刑事が、今回は女性。エリカ・サントという女優さんですが、なかなかのクールビューティでうまく本シリーズに嵌っていると思います。原作をもとに作っているのではなく、オリジナルのエピソードだと思います。2つのボリュームで1つのエピソード(2話完結)にここまではなっています。ストーリーの元となっているテイストは宗教、文化、階級、独特の習慣など原作の世界観に近いものがあり、映画でも描かれている優生学や近親結婚などもストーリーのエッセンスとして出てきます。
DVDは発売されていないようで、専門チャンネルでのオンエアかVODなどで観ることができます。


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