今週はBSプレミアムで久しぶりに『ショーシャンクの空に』のオンエアがありました。また、私としては久しぶりに映画のブルーレイを買いました。それが『クリープショー』です。どちらもスティーブン・キングゆかりの作品です。
BSプレミアムのオンエアで注目していたのは、字幕翻訳のテイストです。個人的にはこれまで本作のDVDやブルーレイを何本も買っており(だいたい知人にプレゼントしては買い直していることが多かった)、そこで使われている岡田壯平氏の翻訳に慣れきっているところがあるからです。NHKは独自の字幕翻訳を採用することが多く、どちらかというと元の英語スクリプトに忠実に翻訳を当てているというイメージで、ともすれば少し硬く感じてしまうところがあります。この作品はどうだったかというと、少し硬い印象を受けました。いくつか気づいた点をあげれば、主人公が脱獄したあかつきに目指すメキシコの地ですが、DVD版だと「ジワタネホ」ですがNHK版だと「シウアタネホ」となっています。スペルは、"Zihuatanejo"なので「ジワタネホ」で良いのではと思うのですが、このあたりに変なこだわりがあるみたい。また、主人公が太平洋のことを"記憶のない海"と呼ぶところを"過去のない海"と訳している。この部分は、獄中の約20年のことを忘れたいという主人公の思いを察すれば"記憶のない海"の方が個人的にはしっくりとくる。相方のモーガン・フリーマンが仮釈放の許可を得るラストの面談のくだりもDVD版の方が本人の心情の吐露がよく描かれている。とはいえHD画質のオンエアは捨てがたい。オリジナルのスクリプトに忠実なNHK版をチェックすることで、意訳の少ない本来の原作のテイストを楽しみたいと思います。
■自宅にあったのはブルーレイ1枚とDVD1枚。そして主人公がバクストンの石垣の下に埋めた缶のレプリカ。ブルーレイはUS版だが日本語字幕・吹き替え入りで、解説が充実したブックレット仕様なのが素晴らしい。


■amazonではブルーレイが1,000円以下で買える今日この頃



久しぶりにamazonで買ったブルーレイがホラー映画の『クリープショー』。1982年製作・5話の短編で構成されたオムニバス作品なのだが、オリジナル脚本を『ショーシャンクの空に』のスティーブン・キングが担当して、本人も役者として登場している(第2話・草まみれの男)。監督は『ゾンビ』のジョージ・A・ロメロ。出演者はエド・ハリス、レスリー・ニールセン、ハル・ホルブルック、E・G・マーシャルなどかなり知った役者さんが出ています。エド・ハリス、レスリー・ニールセンなどはブレイクする前に出た感じですね。
この作品は権利が浮遊していたいわゆる廃盤系ソフトで、ずっと中古ソフトが高額で取引されていた時代が長く続きました。今回買ったブルーレイもアクイジション系の発売なので、映像特典は皆無・吹き替え収録も無しという"すっぴん"ソフトですが、発売されただけでも良しと思っています。今日時点でamazonで2,541円で買うことができます。
ストーリーのオープニングとエンディングに登場するホラー好きの少年が子供時代の私のように思えて、ノスタルジーを感じさせます。全5話のエピソードの基軸は何というか人間の"傲慢さ""業"みたいなものが、時に噴出して時に復讐されるみたいな感じで、感じ方は人それぞれ。私にとってのトラウマは、第5話『奴らは群がり寄ってくる』。傲慢な主人公がある"虫"にやられる話で、初見のときから完全に焼き付いて忘れられない1本です。"虫"が嫌いな方はたぶん観ないほうが良いと思いますが中毒性をそそります。最近こういう映画に出会うことがなくなりましたね。
★ライフヒストリー「私の軌跡」: 大切な人生、消えない想いを残しておきたい!★

1.ショーシャンクの空に/The Shawshank Redemption
この作品は皆さんよくご存知で、とりわけ日本人が大好きな1本だと思います。ですので詳しいストーリーなどは書きませんが、いわゆる無実の罪で終身刑の判決を受けた男の脱獄劇です。原作はスティーブン・キングの中編『刑務所のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth and Shawshank Redemption)』。国内の文庫本だと『ゴールデンボーイ』の中に収録されていました。脱獄もの作品の中では『パピヨン』のような終始ハードな展開ではなく、囚人たちとの触れ合いや友情なども織り交ぜながらのファンタジーテイストと情緒的なところが受けているのだと思います。何といっても主人公(ティム・ロビンス)の"どんなことがあっても希望を失わない"という筋の通ったキャラクター像がこの作品の支柱ではないでしょうか。BSプレミアムのオンエアで注目していたのは、字幕翻訳のテイストです。個人的にはこれまで本作のDVDやブルーレイを何本も買っており(だいたい知人にプレゼントしては買い直していることが多かった)、そこで使われている岡田壯平氏の翻訳に慣れきっているところがあるからです。NHKは独自の字幕翻訳を採用することが多く、どちらかというと元の英語スクリプトに忠実に翻訳を当てているというイメージで、ともすれば少し硬く感じてしまうところがあります。この作品はどうだったかというと、少し硬い印象を受けました。いくつか気づいた点をあげれば、主人公が脱獄したあかつきに目指すメキシコの地ですが、DVD版だと「ジワタネホ」ですがNHK版だと「シウアタネホ」となっています。スペルは、"Zihuatanejo"なので「ジワタネホ」で良いのではと思うのですが、このあたりに変なこだわりがあるみたい。また、主人公が太平洋のことを"記憶のない海"と呼ぶところを"過去のない海"と訳している。この部分は、獄中の約20年のことを忘れたいという主人公の思いを察すれば"記憶のない海"の方が個人的にはしっくりとくる。相方のモーガン・フリーマンが仮釈放の許可を得るラストの面談のくだりもDVD版の方が本人の心情の吐露がよく描かれている。とはいえHD画質のオンエアは捨てがたい。オリジナルのスクリプトに忠実なNHK版をチェックすることで、意訳の少ない本来の原作のテイストを楽しみたいと思います。
■自宅にあったのはブルーレイ1枚とDVD1枚。そして主人公がバクストンの石垣の下に埋めた缶のレプリカ。ブルーレイはUS版だが日本語字幕・吹き替え入りで、解説が充実したブックレット仕様なのが素晴らしい。


■amazonではブルーレイが1,000円以下で買える今日この頃
2.クリープショー/Creepshow
久しぶりにamazonで買ったブルーレイがホラー映画の『クリープショー』。1982年製作・5話の短編で構成されたオムニバス作品なのだが、オリジナル脚本を『ショーシャンクの空に』のスティーブン・キングが担当して、本人も役者として登場している(第2話・草まみれの男)。監督は『ゾンビ』のジョージ・A・ロメロ。出演者はエド・ハリス、レスリー・ニールセン、ハル・ホルブルック、E・G・マーシャルなどかなり知った役者さんが出ています。エド・ハリス、レスリー・ニールセンなどはブレイクする前に出た感じですね。
この作品は権利が浮遊していたいわゆる廃盤系ソフトで、ずっと中古ソフトが高額で取引されていた時代が長く続きました。今回買ったブルーレイもアクイジション系の発売なので、映像特典は皆無・吹き替え収録も無しという"すっぴん"ソフトですが、発売されただけでも良しと思っています。今日時点でamazonで2,541円で買うことができます。
ストーリーのオープニングとエンディングに登場するホラー好きの少年が子供時代の私のように思えて、ノスタルジーを感じさせます。全5話のエピソードの基軸は何というか人間の"傲慢さ""業"みたいなものが、時に噴出して時に復讐されるみたいな感じで、感じ方は人それぞれ。私にとってのトラウマは、第5話『奴らは群がり寄ってくる』。傲慢な主人公がある"虫"にやられる話で、初見のときから完全に焼き付いて忘れられない1本です。"虫"が嫌いな方はたぶん観ないほうが良いと思いますが中毒性をそそります。最近こういう映画に出会うことがなくなりましたね。
★ライフヒストリー「私の軌跡」: 大切な人生、消えない想いを残しておきたい!★

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コメント一覧 (3)
<洋画>
●アルゴ
●ある日どこかで
●エグゼクティブ・デシジョン
●ゴッドファーザー
●三匹荒野を行く
●天使のくれた時間
●ナチュラル
●バベットの晩餐会
●初恋のきた道
●フィールド・オブ・ドリームズ
●マイレージ・マイライフ
●理由(1995)
<邦画>
●犬神家の一族(1976)
●駅 STATION
●異人たちとの夏
●タンポポ
●秘密(1999)
●理由(2004)
邦画、洋画問わず一番のおすすめ作品はなんですか。ご紹介いただけるとうれしいです。(自分の予想では高倉健さんの「駅」なのかなあと勝手に思っていますが)