SW_EP9
世間が冬休みに入る前に、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を品川にて鑑賞。2D字幕での鑑賞でしたが、映画料金もアップしましたね。それでも2019年の国内の映画興収は歴代新記録とのこと。映画マーケットは世の中の不況を反映しない独特な市場とはいえ、単純に喜んではいられない。内訳を見れば、ヒットする商材はシリーズものやアニメが中心。しかも東宝とディズニーで興収全体の50%を占めるという歪んだ寡占状態である。この2社からリリースされるものは基本的に商業性の強い作品であり、社会派作品はほぼないのが現実。シネコンという興行スタイルと相まって、この流れは当分続くのだろう。日本の映画芸術にとってこれが良いことなのだろうか。
『スター・ウォーズ』は、私が小学生の時に1作目(EP4)が公開。当時はコカ・コーラの王冠裏に当りがあるキャンペーンに夢中だった。時が流れて、縁あって2001年、前職で『ファントム・メナス』(EP1)のDVDのマーケティングを担当した。その後、『クローンの攻撃』(EP2)のDVDを経て、オリジナル・トリロジー(EP4〜EP6)のDVD BOX、『シスの復讐』(EP3)のDVD、オリジナル・トリロジーの初公開版のDVDなど一連のリリースに都合10年にわたり携わった思い出深いシリーズである。
ディズニーがルーカスフィルムを買収した後に新3部作及びEP3とEP4のブリッジストーリーである『ローグワン』が製作され、今回が最終作の公開となった。
新3部作は女性がヒロイン。ディズニーらしいプリンセスの宇宙活劇の世界は、スペースオペラ的なこれまでの6作とは少し趣が異なるが、基本テイストは『スター・ウォーズ』である。最終作なので、これまでの話の辻褄が合って整合性が取れているのかに注目したが、良くまとめ上げていたと思う。新3部作の1作目(EP7)を観たときに、主人公レイと脱走トゥルーパーのフィンがライトセーバーをいきなりぶん回していたのに違和感を感じたのだが(ライトセーバーはフォースを持つ者が使える武器だと思っていた)、そのあたりも本作では落としどころをつけていたように思う。フィンについては、おそらく次のシリーズにつなげていく伏線もあるのだろう。予定調和的なところはたくさんあるが、こうくるかという展開もあり、自分の中でも一区切りがついた気分である。
9作観て振り返るとFOX配給時代の6作とディズニー配給時代の3作は、やはり見方が変わる。前6作の方が、男臭いですね。黒澤映画の影響もあるのだと思います。リピータビリティ(繰り返して見る頻度)は、個人的には圧倒的に前6作である。1作目から約40年を経てサーガが終焉。さらば、『スター・ウォーズ』!!