新聞記者
昨日は"映画の日"ということもあり、久しぶりにお台場に映画を観に行ってきました。
かつて毎週のように行っていたシネマメディアージュがあったところは、現在はユナイテッドシネマになっています。
映画の始まる前は、延々と色んな作品の予告編が流れるのですが…、邦画は、ますます日本人の若者を"脳軟化"へと導くような作品ばかり。何にも考えずに贔屓のタレントだけを見せるような作品、プロデューサーたちがこぞって権利を買い漁った人気コミックを映画化したものなどなど。また、純愛学園もの系のトレンドが近年ピークアウトして稼げなくなったので、最近は同ジャンルのアニメ作品が増えている感じがしました。実写より作るのに手間暇かかるはずですが、アニメに従事する方々の働き方改革は、大丈夫だろうか?と心配にもなります。
もちろん私のようなオヂさんが観たいと思うような作品はそこにはなかったのですが、唯一、私の出身高校の後輩でもある新海誠監督の『天気の子』だけは特別な異彩を放っており、夏の映画マーケットを独占することは間違いないだろうと確信している。この作品については、前売り券も売らないビジネスモデルらしい。これはいいですね。本来なら前売りなんて無くして、北米のように映画料金の単価を下げていくべきだと思います。そうすれば、特定の団体が特定の作品の前売りを買い支えるなんてこともなくなって、公正なマーケットに向かうと思います。
洋画といえば、夏のマーケットはいわゆる"sequel"(続編)もののオンパレード。ディズニーアニメにマーベルコミック作品の続編、カーアクションものの続編など。これらが長く続いているということは、ハリウッドがネタ探しに窮していて安全パイに走っているという側面はあるにしろ、観る側の世代交代にも成功しているという一面もあるでしょう。『トイ・ストーリー』の1作目を当時観た客が、成長して今は親になって子供を連れて新作を鑑賞すれば、それはマーケティングとしては成功ということですから。
所詮は娯楽、と言ってしまえばそれまで。ただ「記録に残る作品」と「記憶に残る作品」が別なように、好きな作品に出会えるのがいちばん。今回は結局、あまり観たい作品はないなあ…と悶々とした気分の中、硬派な直球ストレート作品『新聞記者』が始まりました。
骨太の逸品
この時代、この時期によくここまで練りこんで作ったと感心しました。スタッフはもちろんのこと、キャスト陣の方々の勇気も称えたいと思います。
題材は、現政権下で起こっている事件をオーバーラップさせるもの。「政治が安定することがいちばん大事」という大義のもとに政権にとって不都合な情報が意図的に操作され、隠ぺいされたり事実が捻じ曲げられていくリアリティをよく描いていたと思います。ラストまでスリリング、観終わると心がずっしり重くなる作品でした。職務と良心の狭間で追い詰められていく官僚を演じた松坂桃李は迫真の演技、ジャーナリスト役のシム・ウンギョンはさすがですね。事実、この役を演じることができる国内の女優やタレントがまったく思い浮かばなかったのが正直な思いです。
内調の職員がTwitterを複数アカウント駆使して、不当と思われる書き込みをしている光景がありましたが、これは雇われた別動隊が実際には日々動いているのでしょうね。ホントぞっとします。
まだこういった硬派な作品が作られて公開されたことに安堵を感じましたが、もっともっと多くの方に触れてもらいたいと思います。
製作委員会の幹事がvap。政権サイドと言われている日本テレビの子会社なので意外でした。
本作は3日間で動員4万9,900人、興収6,236万1,130円と好調なスタートを切っています。大きなシアターでかかっているわけではないので、1スクリーン当たりの動員率は高く、結構満員になっているのではないだろうか。スターサンズ=イオンエンターテイメント配給ということもあり、TOHOシネマズなどではまったく上映されていないが、今後ロングランヒットしたときに果たして彼らが上映に踏み切るのかどうか。
以下、文化通信の記事より。
 スターサンズ=イオンエンターテイメント配給『新聞記者』が6月28日(金)より全国143館で公開され、大ヒットスタートを切った。
 同作は、一人の新聞記者の姿を通して報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかける衝撃作。初日3日間で動員4万9871人、興収6232万4330円を記録した。
 各日の成績は、
▼28日(金)動員1万2239人、興収1461万9030円
▼29日(土)動員1万8833人(前日比:153・8%)、興収2437万1760円(166・7%)
▼30日(日)動員1万8799人(99・8%)、興収2333万3540円(95・7%)
 メイン館の新宿ピカデリーやシネ・リーブル梅田では満席の回もあり、アップリンク吉祥寺では土日が全て満席(1日4回)。男女比は6対4。初日28日には、50代からシニア層までを中心に集客したが、土日には若い層にも拡がった。この客層からは、平日の落ち込みが少ないことが予想される。また、初日3日間の推移をみると、都市型ではあるものの、全国各地にも拡がっている様子が窺える。
 公開前後には、アクセスが集中し、公式HPのサーバーが一時ダウンするなど、注目度は高い。劇場からは、「キャパを見誤った」といった感想もあがっており、期待以上の集客力を見せた。パンフレットは全国各地で売り切れ、随所でその好調ぶりを物語っている。
 作品評価も高い。フィルマークスでは邦画第一位の★3・9をマーク。公開前には、多くの著名人が絶賛コメントを寄せた。例えば、映画監督の是枝裕和は、「これは、新聞記者という職業についての映画ではない。人が、この時代に、保身を超えて持つべき矜持についての映画だ」。公開後のSNS上には、一般からも絶賛ツイートが、「傑作」「関係者に敬意を払いたい」「今間違いなく日本に必要な映画」と多数挙がった。
映画の後は、パンケーキ
久しぶりのお台場だったので、映画の後はbills お台場に初参戦。
ここのパンケーキは、"ふわとろ"系ですね。鎌倉のイワタ珈琲店や八幡山のルポーゼすぎのような「ホットケーキ」系のパンケーキに慣れた私にはとても新鮮でした。
2019-07-01 14.39.24