バレー

6月2日。オーストラリアにあっさり負けて終戦…
何度か書いているけど、勝利への執着心が観ていて伝わってこないのが日本。
完全ホームゲームの舞台でも、まったく力が出ないから、大歓声の中、結果追い詰められていくのが自分たち自身という皮肉な構図に見えた。スポーツを楽しむ余裕すらないというか。
完全アウェーの中、他国のパフォーマンスを出し切る実力、ライバルチームの研究、対策などすべてが日本よりずっと上だった。
日本は、イケメン選手&ジャニタレお目当てに来る観客の黄色い歓声に酔うだけ。そろそろそんな環境を捨てて、他流試合に出かける時期ではないでしょうか。
今回五輪出場を逃したら次はないんだ、というくらいの悲壮感のかけらもなかった。時代でしょうか。
それとも4年後は開催国出場できるから、いいのかな。
球技はチームプレー。若いアタッカーだけのパフォーマンスでは絶対勝てない。
強さの尺度は、ファンの歓声とか人気ではない。
そこが変わらない限り、しばらく復活はなさそう。
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6月1日。イラン戦も敗戦。
オリンピック出場は、ほぼ赤信号。
まあこれが実力だから仕方がない。相手もミスが多かったけど、それをさらに上回る日本のミスの多さ。
スポーツは局面でのミスが命取り。
完全なるアウェーで戦う他国のマインドセットが素晴らしい。表情が時に熱く、時にクール。
逆に日本は、常に不安げな表情が目立つ。
日本はファンの黄色い歓声に自己満足している。勝利への執着心を奪う魔物…
残り試合が消化試合になるのか、奇跡の他力本願が炸裂するのか。
あとは開き直ってのびのびとプレーするだけ。
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5月31日。ポーランド戦はストレート負け…
サイズで上回る相手に真っ向勝負しても勝てる気がしなかったのですが。
勝つための日本チームならではの工夫とか戦術が感じられなかった試合。
オリンピックは難しいのかな。4年後の東京五輪は開催国だから救済措置で出られると思うけど。
試合の見方、楽しみ方も変わった。かつては各国の主力選手や人気選手のプレーも楽しんだが、今は完全なる「ホームゲーム」での試合。黄色い歓声の中、対戦国を闘牛場に追い詰めながらも、仕留めることができずに負ける日本。ある意味情けない。まあ応援している方も、ゲームの趨勢というよりは、イケメン選手のプレーが大事なのかもしれないし…
報道態勢も大嫌い。放送時間にチャンネルを合わせても試合が始まっていない…ジャニタレのショーがあったりして…女子プロレスではないのだから、これから真剣に五輪出場をかけて戦おうという時に前座のショーがいるのか?まあ遡ればフジテレビが生み出した"メディア側の必要悪"だけど、日本の五輪出場にはまったく役に立っていない。今は、始まったころのような日本が得点するたびに、ジャニタレを映像で抜くようなことがなくなっただけましだけど。
さあ、残り全勝でオリンピックに行けるのかな?他力本願?よくわからなくなってきた。
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今日の朝日新聞で男子バレーが人気だ…との記事がありました。
いわゆる"イケメン"プレーヤーによる人気。チケットも完売、TV視聴率も女子バレーよりいいらしい。(ジャニタレの集客効果は、この際置いておく)
でもオリンピックに行けるのかな?あと一息、いや二息くらい?
私の世代はバレーボール文化みたいなものがあって、地域には必ずママさんバレーの組織があって、母が参加していました。国策でバレー普及のスポーツ振興のようなことをやっていたのかな。
男子も女子も70年代までは強く人気もあったから、実業団の試合や春高バレーもゴールデンタイムで放映していた時代です。
そんな時代に育ったので、部活はバレーボールを選んで楽しみました。なので、今でもバレーの国際試合はよくテレビで観ます。
でも残念ながら日本の男子バレーはかつての強さはない。まだ女子が何とか頑張ってくれているけど。
強くなくなって、少子化の波がきて…今や中学校の男子バレー部は、5,578校(1994年)⇒2,941校(2015年)と20年でほぼ半減!!とか。
今一度、男子が強かった時代を思い出そう。
当時は、決して"イケメン"ではない玄人好みの選手たちの個性の素晴らしき融合だった。
大古、猫田、横田、森田…クールで個性溢れるパワフルなおじさんたちと若き実力者、田中等のチームワーク。強豪国に勝つために編み出したテクニックや新技。
生み出したテクニックや新技が勝ちたいというハングリー精神の中から生まれてきたように、今の男子もハングリー精神を呼び起こしてもらいたいな。
でも皮肉なことにそのハングリー精神を奪うことになったのが、かつての富士フィルムを中心とした人気選手たち(川合、熊田、杉本等)によるブーム。このころから、人気が実力を上回ることになる。国際試合で勝てなくなっても、国内の人気が支えてくれた時代。オリンピックで上位を狙う目標から、オリンピックに出ることが目標になってしまった。
今の人気も当時と何となく重なる。またかつての強い個性を放ったようなベテラン選手がいないから、メンタル面でのチームの柱がいない。
かっこよくて強いチームには、日本は過去の経験からおそらくなることはできないだろう。でもコツコツと勝てるチームになることはできるはず。今日のポーランド戦が肝。