先週は、ブログで映画公開の件を書いた『バベットの晩餐会』がBSプレミアムでオンエアされ、また私の大好きな一本である『料理長(シェフ)殿、ご用心』もBSイマジカで放映されて、至福の一週間でした。
『料理長(シェフ)殿、ご用心』は1978年度の作品。本邦公開は1979年。
ゴールデン洋画劇場など地上波で何度か放映され大好きになったコメディタッチのミステリー。
有名なシェフたちが、自分の得意料理になぞられて殺されるという、何となく横溝作品の『悪魔の手毬唄』(鬼首村手毬唄に沿った連続殺人)や『獄門島』(芭蕉の俳句に沿った連続殺人)を彷彿とさせるところもありますが、映画自体は音楽もポップ、全編を彩る料理も華やかで軽快に楽しめる逸品となっています。
冒頭登場する美食家のマックス。超肥満でプライドが高く傲慢このうえない。まずこの強烈なキャラクターに引き込まれたところで、麗しきヒロイン、NYからやってきたデザート・シェフのナターシャ(ジャクリーン・ビセット)が颯爽と登場するシーンに切り替わる。この切り替わりの小気味よいこと。彼女は当時30代前半、美しさが際立っている。ロンドン、ベニス、パリなどを転々としながら連続殺人事件とともにストーリーは進む。闖入者的な役回りで登場するのがナターシャの元夫のロバート(ジョージ・シーゲル)。エスプリの効いたヨーロッパのテイストにいきなり典型的なアメリカン野郎のキャラクターをぶち込むことでコメディ・リリーフ役が効果的にワークしている。
原作も有名な本作なので、犯人などは脚色されているがとても面白い。マックスの強烈なキャラがどんどんミスリードしていくので最後まで引き込まれていく。
4人のシェフのうち3人が殺されて残るはデザート担当のナターシャ。彼女の作るデザート名が"爆弾"というのがミソで最後どうなるのかはお楽しみ。
せりふ回しやちょっとしたやり取りだけで十分ウイットを楽しめて、かつ素敵な料理も手伝ってミステリーなんだけど幸せな気分にさせてくれる作品である。
■美しきジャクリーン・ビセット
シェフ1

■ストーリーを引っ張る3人と"爆弾"
シェフ2


『バベットの晩餐会』BSプレミアムオンエア素材は、前回放映時のものと同じと思われます。
前も書いたかもしれませんが字幕翻訳はやや堅め、DVD版の方が良い訳かな個人的には思います。
やはり料理のシーンに見入ってしまいます。
■アモンティラード
■ウミガメのスープ
■1860年物のヴーヴクリーコのシャンパン
■ヴリニのデミドフ風
■ウズラのパイ詰め石棺風
■新鮮なフルーツ
■素敵なデザート
■ワインはクロ・ヴィージョ
などのフルコースが最高に輝いています。