リアルタイムでTV観戦した試合を中心に個人的な雑感。
■筑波大学 22-31 大東文化大学
雨の影響もあるのだろうけど、秩父宮のお客さんが少ない…この試合の他、慶應 vs.同志社もあって好カードだと思うのだけど、やっぱり玄人向けのカードなのかな…
筑波が対抗戦で帝京に勝ったところでピークアウトしているのか、それとも筑波らしく選手権に向けて更にチームを調整してきているのかが焦点だったけど、筑波 vs.帝京の帝京のような試合っぷりを筑波が演じたような試合でした。筑波らしくないハンドリングエラーやスコンと大東のアタックに抜かれるシーンなど…"調整不良"が目立った試合でした。SH木村が欠場していて、相手のアタックに対するプレッシャー不足やマイボールの展開の遅さなどが目立って結果筑波のアタックが単調で修正されないまま最後までいってしまったという感じでチームとしてバランスが悪かったと思います。そんな筑波の拙攻もあって大東は失点を抑えつつ、外国人選手をうまく使って得点できたという試合でした。
■同志社大学 36-8 慶應義塾大学
先にリードされると弱い慶應の悪い面、特に拙攻が目立った試合。前半の17点差で慶應が浮足立った。
うまく相手陣にCTBのアタックで攻め込んだ後のミスでトライを取り切れず(ここで7点差にできていれば流れは変わったかも)、その後も同志社が繰り返すペナルティに対して、モール攻撃に固執するなどやや攻撃に工夫がなかったと感じた。終始アタックに迷いがあり、その分、同志社にディフェンスで前に出られた。冷静になってじっくり点差を詰めていけば最後まで試合は成立していたと思うのだが…対抗戦の慶應 vs.筑波戦の時とは逆でラッキーバウンドがことごとく同志社に入るという…"因果応報"ではないのだろうけど、もう少し競った試合ができたと思います。
心なしか慶應に元気が無いように思えた。"勝っていた"はずの早慶戦の敗戦をなんとなくまだ引きずっているような…ここはリセットして対抗戦では勝った筑波、そして勢いに乗る大東に立ち向かっていって欲しい。
これで同志社が筑波や大東大に勝てるということではなく、この後もし烈な星の潰しあいが"死のC組"で展開されると思います。
■早稲田 10-14 天理
早稲田負けましたね…天理がしぶとく守っていたというのも評価できますが、明からに早稲田の拙攻でしょう。今季、BKを中心とした攻撃のバリエーションや攻め手の少なさが最後まで影響したという試合だったと思います。ただ早稲田は、最後は勝てるというような"不確かな"余裕があったのではないでしょうか。後半になってもキックが多かったし、相手を圧倒するというよりはワンプレーで"劇的逆転"を狙うような試合のイメージ。後半最後のPKからモールで決める最大のチャンスが回ってきて、今日最大の"劇的逆転"の見せ場のはずだったのですが、キックミスで万事休す。なんか残念な試合でした。
■流経大 38-30 立命館
立命館の序盤のラッシュで、ちょっとした"番狂わせ"かと思いましたが…後半、立命館のフィットネスが落ちて、攻撃が単調になったところを流経大にひっくり返されたという感じです。関西チームは後半にフィットネスが落ちる感じがしたので、そこをどううまく攻め切るのかがポイントだと思います。
流経大も圧倒的な強さは感じませんでしたが、これで次週の相模原の明治 vs.流経大が事実上のD組の決勝戦になりそうです。
(※文中の固有名詞(選手名等)は敬称略とさせていただいております。)
<週末の結果>
■全国大学選手権大会 2nd（第1節）
・筑波大 22 - 31 大東文化大
・流通経済大 38 - 30 立命館大
・中央大 24 - 12 関西大
・明治大 53 - 14 京都産業大
・同志社大 36 - 8 慶應義塾大
・帝京大 66 - 7 法政大
・東海大 66 - 7 朝日大
・天理大 14 - 10 早稲田大
■関東大学対抗戦Ａ・Ｂ入替戦
・日本体育大 23 - 15 明治学院大
・立教大 8 - 45 成蹊大
■関東大学リーグ戦1部・2部入替戦
・専修大 7 - 22 関東学院大
・山梨学院大 17 - 28 日本大
■関西大学Ａ・Ｂリーグ入替戦
・関西学院大 56 - 19 大阪体育大
・近畿大 35 - 20 龍谷大
■トップリーグ（第5節）
・ＮＴＴコム 5 - 38 サントリー
・Ｈｏｎｄａ 12 - 17 クボタ
・トヨタ自動車 34 - 3 ＮＥＣ
・ヤマハ発動機 41 - 20 ＮＴＴドコモ
・神戸製鋼 47 - 24 コカ・コーラ
・東芝 17 - 17 パナソニック
・近鉄 40 - 22 リコー
・豊田自動織機 19 - 35 キヤノン
コメント
コメント一覧 (3)
筑波の事なので、それ以外は、きっちり修正してきそうなので、本来のSHが同志社戦には復帰するかどうかも一つの鍵かも知れませんね。
また、筑波については、常に潜在的脅威である山沢と（名前を失念しましたが）もう一名も果たして復帰参戦はあるのか。
同志社の松井は負傷との噂、コメントもありましたが、果たして本当か…
今週は、牙の抜かれた流通経済との対戦となるのだとすると、かなり安心して入られそうなので、寧ろ、天理VS東海、筑波VS同志社が見ものですね。
密集を突くことにこだわらないで、もう少しワイドに展開しても良かったと思いました。福岡まで良いボールが回らなかったです。
同志社 vs.大東は面白い試合になりそうですね。勢いのある方が勝つような、打ち合い的試合になりそうな予感です。
それにしても、筑波はどうしちゃったんでしょうね。福岡も出てたようだし、それ以外の選手も頬帝京戦とほぼ同じのようなので。最も、ブレが少ないと思ってた筑波ですら、そういった事があるものですね。ひょっとすると、同志社戦にフォーカスしてたのかも知れません。何れにせよ、不気味なしぶといチームなので、このままズルズルやられ続けるとほ思えないので、同志社戦あたり楽しみです。また、大東VS同志社も見応えありそうです。ブレの多そうな大東ですが、上手くツボにはまると抜け出しそうな気もしますし、見応えのるグループですね。