今年初の熊谷観戦。曇りの予報がなぜか晴れていて、しかも蒸し暑い。
結果はご存じの通り、10 vs.50で明治は大敗しましたね〜残念でした。
熊谷での敗戦は2002年の近大戦以来かな。(自身の観戦によると)
まあ若手編成のチームだから僅差で健闘するか、大敗するかどちらかだろうと思っていましたが、後者になってしまいました。これが現実。あとは筑波のマインドセット(執念)が上回っていた。今日は特に。
午前中チェックした明大スポーツのスタッフや選手のコメントを見る限りは、目指している戦い方やコンセプトはまったく間違っていなかったと思うのですが、それはある程度は私のような素人のファンでも考えることができるところであって、実際の実戦レベルになったときの“How~?”=“誰がどうやって?”がまだ十分に落とし込まれていなかったように試合を観て感じました。ロジックではわかっているが、実際に誰が決めた役割分担を忠実にやっていくのかというあたりがあまり見られず、要マークのNo.8やSH/SOにプレッシャーをかけずに動き回られるあたりが、まだチームとしてまとまっていなかった。思い考えていたことが、実際にうまくいかずに修正も効かなかったというのが今日のチームの現状でしょう。
でも夏合宿から主要メンバーがボロボロこぼれ出して、チームとしては成熟するタイミングで結果的にジュニアチームをアップグレードした感じの若きAチームで臨まなくてはならないのは、生みの苦しみではありますが、それでもタレント揃いの明治だからこそファンは期待して応援するのです。
特に開始10分はとても大事な入りのはずでしたが、あっけなくトライを“プレゼント”したのはジュニア戦の延長みたいで、少し規律に欠けていたのかなと。ディフェンス・ラインをしっかり組んで、相手ボールの出る位置を知らせ、どちらの方向にディフェンスを向かわせるなどの指示が誰からも出ずに・・・不用意な失点、このあたりにAの経験者が少なくなったところのディスアドバンテージを感じました。最初の2トライを献上して、少し意気消沈になったのか、声が出てませんでしたね。そもそも筑波もこんなに簡単にトライが取れるなんて思っていなかったと思う。
それでも反撃に転じて敵陣での攻撃で2トライを返すあたりは、まだプレーの精度を上げれば今後は期待できるポイントだったと思います。それだけが唯一の救いか。
今日は、セットプレーでの圧倒ができなければ苦しいと思っていましたが、スクラムで押せず、ラインアウトでもプレッシャーをかけられずでは、相手のミスも誘発できずに、筑波にとっては明治組し易しと思われたのでしょう。
過去3年の筑波戦の勝利は、圧倒的にFW戦での有利がありました。とりわけ堀江や榎、古屋等、仕留めの場面で個人の力でトライラインを超えられるペレトレーターがFWを引っ張ってきたのですが、今年は目立った選手がまだ育っていないようです。
後半はリードされているのだから、ジュニア戦のように自陣からも“総攻撃”しても良かった。相手はセットプレーを待っていたんだから、その時はとことん意表を突かないと。後半の反撃だけみたら、ジュニアの方が開き直ってやっていたのだから。村井の欠場で、SO⇒FBの交代もあり、さらにSOのリズムが悪くなってしまったのだが、それは仕方がない。
さて、大差で負けてしまったので得失点差もあり、おそらく対抗戦は4-5位ということになりそうですが、今日の課題をしっかり認識して、残り試合全力で向かってもらいたいものです。
選手の皆さん、お疲れ様でした。明治だからこそ、好き勝手を言う色んな輩からの批判を受けてしまうわけですが、めげずに元気にプレーすることを期待しています。
★若手主体の先発。4年は2名だけ。去年のAは、大椙、寺田、小澤、村井くらいか。
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★円陣。キャプテンがウォーターボーイとなって鼓舞
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★スクラムは圧倒してほしかった
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★敵陣での攻撃
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★ラインアウトはシンプルに寺田メインで良かったのでは。
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★SH浦部。もっとこれからも経験を積もう。
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★西橋のトライ。ステップが良かった。
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★後半筑波のショートラインアウトに無警戒で被トライ。リズムをつかみ損ねた
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