テストマッチは久しぶりの観戦。ウェールズとの試合 in 秩父宮。
梅雨時なので天候見合いで行くかどうか迷っていたが、今週は台風接近とかありましたが・・・花園の動員が凄かったこともあり、とりあえず自由席を前売りで買って参戦。なんと予報とは違って、かなり暑いではないか・・・
混雑は予想していたので開場の12時前には秩父宮へ。普段は試合前の練習場になっているテニスコートで列を作って並ばされ(こんなことは初体験)、混雑の中バックスタンドへ。バックスタンドはセンター(黄色の席)含めてすべて自由席でした(意外・・・まあこのくらいのことをしないと今はお客さんを呼べないか)。センター寄りに座って、真夏日の中、試合まで2時間・・・時間つぶしにTOEICの単語集を広げながら待つ長い時。
この暑さ、この湿気はどう考えてもホーム優位。日本は勝つべくして勝たなくてはならない。ウェールズは国際試合の関係でメンバーは若手中心の編成。でも日本は花園では勝てなかった。今日は“善戦”ではいけない、勝つしかない大事な試合。
前半はウェールズのボール支配率が高い。セットプレーからの個々のゲインが素晴らしく、ジャパンは自陣に釘付け。だが、今日はウェールズのミスで相手陣での決定打が無かったこととジャパンのあきらめないディフェンスがワークしたことで、序盤のピンチを切り抜けて、先制点は日本のPG。
後半、ウェールズのトライで逆転を許すも、日本もトライ/ゴールで再び逆転。終盤リードしてからの自陣での相手スクラムをうまくターンオーバー(ここでの被トライを回避したのが終盤のポイント)してからは、前に出るディフェンスが冴えて、23 vs.8でマスコミ的に言うところの“歴史的勝利”となりました。
エディーJが歴史的勝利!初めてウェールズ破る(サンスポ)
会場は何か優勝したかのような雰囲気でしたが、まだまだこれからでしょう。国際試合は1つのミスが致命的。日本はそのミスを犯しながらも、結果的に相手のミスに助けられての勝利というのがリアルなところでは。
ただ、セットプレー、ブレイクダウン等では日本はかなり健闘していたのも事実なので国際レベルに少しでも近づいているなら評価すべきところでしょう。ただこの暑さと湿度のコンディション。ウェールズは接点での消耗を抑え気味にしていたところもあり(パシフィック・ネイションズのトンガのようなしつこい接点での絡み、ターンオーバーが少なかった)、それでも後半かなり足が動かなかったので、今日の天候条件は日本にかなり有利だったということでしょうか。なのであんまり喜びすぎないようにね。
秩父宮は超満員。日本も久しぶりの欧州チームに対する勝利。ということでおめでたいのは事実ですが、協会は“慢心”しないでもらいたい。とりわけ、12時に入場して試合開始までの2時間が苦痛だったこと・・・観客に対して何かラグビーの楽しみ方についてよりアメニティを提案していかないとファンはなかなかついてこないと思います。
待っている間、ラグビーの名場面集を映像で流すとか、双方のチームの歴史を映像で説明するとか、出来ることはいろいろあるはずです。
最後に自身の反省も含めて。これだけ満員になると秩父宮の座席構成もかなり狭く、古くて試合中のちょっとした移動はかなり大変である。私の前に座っていた親子の父親がとても体格の良い人物で、しかも深めに座っているので、私が立って通路に出ようと動くたびにどうしてもその背中に少し触れてしまう。そのたびに「失礼」と告げてはいたのだが、いきなりブチキレられて「おまえは何回、俺を“蹴るんだ”」と凄まれた。まさか人の背中を蹴るなんてつもりもなく、仕方なく触れてしまっただけなのだが・・・丁重に謝罪はしたのだが、雰囲気は最悪。自身の長いラグビー観戦歴で他の観客に絡まれるのは初めての事。これだけで嫌な一日だった。もし国際試合になって体格の大きい外国人の観客が増えることを想定するなら、観客席の改善は絶対必要である。もともとがトイレ等の施設も含めてラグビー場の設備は劣悪なのですから。
その親子は日本の勝利が近づくにつれ、何度も席を立ちあがり後ろの観客の視界を遮るもののお構いなし。勝てば官軍状態、世の中、文句を言ったもの勝ちか。私には無粋でついていけない。
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