別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK)
別冊映画秘宝ウルトラセブン研究読本 (洋泉社MOOK)

本屋で立ち読みして、どうしても我慢できなくなったので買ってしまいました。
「ウルトラセブン研究読本」、2,000円也。洋泉社映画秘宝ムック編集による出色の1冊。
個人的にも好きなエピソード「狙われた街」(メトロン星人)がファン投票No.1!!
世代的に「ウルトラセブン」は知らなくてもパチンコのウルトラセブンを打った人なら知らない人はいないだろう、名エピソードである。ちゃぶ台を挟んでセブンとメトロン星人が対峙する場面はおなじみ。製作者側は海外への番販を考えてか、あまり日本的なイメージ(畳とかちゃぶ台とか)を嫌っていたそうだが、実相寺監督はそんなことはお構い無しに進めたということが本には書かれている。
アパートの一室でダンを迎えるメトロン星人。「ようこそ、ウルトラセブン。まあ座りたまえ・・・」そして夕陽をバックにした対決は、屈指の名シーンだ。
メトロン星人は、単純に地球を攻撃してこない。ある街の駅前(向ヶ丘遊園駅がロケ地)の自販機のタバコに仕込んだ薬で、タバコを吸った人間同士が敵対するように策略する。かなりクレバーな戦術である。
「地球を壊滅させるのに暴力を振るう必要はない。人間同士の信頼感を失くすればいい。人間たちは互いに敵視し、傷付け合いやがて自滅していく。どうだ、いい考えだろう?」
「ウルトラセブン」が“大人のドラマ”たる所以の真骨頂だろう。
そして脳裏から離れないエンディングのナレーション。
「メトロン星人の地球侵略計画は、こうして終わったのです。人間同士の信頼感を利用するとは、恐るべき宇宙人です。しかし、ご安心ください。このお話は、遠い遠い、未来の物語なのです。え?なぜですって?我々人類は今、宇宙人に利用されるほど、お互いを信頼していませんから。」
深い!!の一言ですね。エピソード解説やメイキング、出演者のインタビューなどコンプリートな解説本となっています。

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