久しぶりに映画ネタ。US版のブルーレイ「セブン」を購入したので早速鑑賞。
映画のミニパンフレットっぽいブックレットにブルーレイがセットされている「デジブック仕様」というコレクターズ仕様ながら、送料含めて約2,500円というリーズナブルな価格、しかもUS版といいながら日本語字幕も吹替えもちゃんと収録されています。
インターネットがそんなにまだ普及していない時代だったので、ネタバレなども多くなく、予備知識無く観に行って打ちのめされた作品です。キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事がブラッド・ピットとモーガン・フリーマン、犯人役にケビン・スペイシー。「ユージュアル・サスペクツ」と並んで彼の出世作、日本での認知を確実にした作品であるとも言えます。
キリスト教における七つの大罪(傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲)に因んだ猟奇殺人ということで、動機も宗教哲学的で、犯人のバックグラウンドもミステリアスという中、並行して定年間近の老刑事と血気盛んな若手刑事とのバディ・ムービーというテイストも楽しめます。
全体通して陰鬱な雨のシーンが多く、オープニングから凝りに凝った映像は、デイビッド・フィンチャーならではです。
先の読めないストーリー、特に七つの大罪の5人目あたりが発見されたところで、犯人が自首してくるところから、一気にサスペンスフルになっていき、ストーリーに引き込まれました。そしてあのエンディング・・・
ブルーレイは、HiVi誌で画質10点満点、音質9.5点という高評価の通り、滅茶苦茶綺麗な映像と迫力の音声です。
DVDの特別版に収録されていた「別エンディング」などの特典もしっかり収録されており、お薦めの一本です。

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