3月になると番組改変期だから特番は増えるけど、現在は、事実上前倒しで「スペシャル」と名の付くバラエティが、またまた乱造の気配だ。分刻みの視聴率を上げるテクニックとして、視聴者にザッピングをさせないためには、なるべく長時間の特番が有効で、長い番組とCMの挟み込むタイミングのテクニックを各局とも弄している傾向にあるようだ。改変期となれば、目玉番組の編成、依存傾向から抜けきれないジャニーズタレントや吉本を中心としたお笑いタレントの確保に奔走する。今の冬季オリンピックでの各局の起用はその前哨戦とも言える。彼らを使うことで良質なTV番組が作られる保証など何もない。不毛なドラマやバラエティが作られるだけだ。かといって、放送収入を得たいTV局は、視聴率が取れて、幅広い層に受けているというクラスター作りの根拠として彼らを起用しているのだろう。
たまにピックアップしているジャニタレ系番組の視聴率トレンドをまとめてみた。
手前が最新の視聴率、次がその前の回の視聴率。そしてそのGAP。

「コード・ブルー」15.1% / 16.5% -1.4%
「SMAP×SMAP」15.8% / 13.3% +2.5%
「ひみつの嵐ちゃん」9.6% / 14.1% -4.5%
「VS嵐」11.2% / 11.5% -0.4%
「中居正広の金曜日のスマたちへ」13.1% / 8.6% +4.5%
「ドラマ・ヤマトナデシコ七変化」8.5% / 5.2% +3.3%
「左目探偵EYE」7.3% / 8.2% -0.9%
「特上カバチ!!」8.8% / 10.8% -2%

前週比だけではトレンドは読みきれないが、嵐の番組は安定しているが、数字は頭打ちでこれ以上、伸びる傾向は少ない。ドラマも、脚本の良いもの意外は不発。起用すること自体が、事務所への義理だてだけにはなってほしくないものだが。明らかに有名コミックや小説のドラマ化、というだけでは無理。むしろミスマッチな配役にネガティブ要素の方が高くなることの方が多い。「神の雫」などは、途中打ち切り。あれはひどかった。録画して観る事が、日常的になっている今、視聴率で20%を越えるのはハードルが高い。ならば15-18%で安定した視聴率を稼ぐことを目指すなら、タレントはサブであくまでも脚本重視で勝負していかないと難しいだろう。

次回は、吉本メインのバラエティなどの比較もやってみたい。