年明け邦画に押されっぱなしの洋画も、先週は初登場の作品がそこそこ健闘しているとの見方だ。バラエティ紙のニュースより。

邦画話題作ヒットの翌週、洋画2作が無難な出足
2008/02/19

米メジャー系ではない国内資本の洋画配給会社による2本の話題作が、2月16日(土)に公開された。『エリザベス:ゴールデン・エイジ』と『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』で、前者が東宝東和、後者が角川映画が配給する。

 『エリザベス〜』は、16、17日の2日間で動員9万7000人、興行収入1億2000万円。まずは無難な出足となった。観客層は、40代以上の女性が多く、いわゆる年配者中心となり、土日は出足がいささか鈍かった。今後は、平日の興行がカギとなる。

『マゴリアム〜』は同じく2日間で、動員7万8000人、興行収入9900万円。観客はファミリー層中心だが、日劇3などの都心の劇場では、30代以上の男女も見受けられる。このジャンルに近い作品との比較では、昨年公開された『スターダスト』(3億円)の132%。今後は平日の成績いかんでは、最終的に6〜7億円が見込まれる。

 先々週は、邦画の派手な話題作が2本公開され、いずれもヒットした。それと比べると、話題作とはいえ今回の2作品は、いささか地味な興行となった印象がある。人気俳優の出演など、マスコミでの話題が映画そのもの以外にもおよぶような作品でないと、極端に若い観客層の関心が薄くなる傾向を、今回の2作品の興行は端的に示しているようにみえる。<ここまで>

とはいえ、かつては大作級の公開(今回はTVスポットだけは多かった)で、メインをはった作品群だが、厳しいのは昨年と変わらず。「アメリカン・ギャングスター」が興収で10億円代前半というのは悲惨すぎる。20億はいっていい作品だ。今年からユニバーサルの配給を手がける東宝東和もスタートは厳しかった。取り返すのもかなり難しいかも。「ハムナプトラ3」まで待つしかないか。