天気もよく暖かかったので、川崎に映画を観に行った。お目当ては『アメリカン・ギャングスター』。リドリー・スコット監督、ラッセル・クロウとデンゼル・ワシントン共演とくれば期待大。特にマフィアと刑事の対決となると、おのずと『L.A.コンフィデンシャル』をオーバーラップして更に盛り上がれるというもの。作品自体は実話をベースにしていて、リアリティ十分だ。黒人系のマフィアが、ドラッグでのし上がる様、ほとんどがマフィアに買収された警察内部で「アンタッチャブル」さながらに異色の面々で編成された捜査官が、必死の捜査で暗部にたどり着いていく流れはスリリングだ。舞台は60年代後半のベトナム戦争終結の時期。ベトナム戦争の米国の軍事輸送機を使ってアジアからドラッグを運んでいた事実は驚愕した。ストーリーも骨太で硬派だ。ラッセル・クロウは、不器用で硬派な捜査官を好演している。


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