
今日は、午前中自由が丘でカット。午後は自宅でノンビリと過ごしました。
夜は、以前買っておいたフランシス・フォード・コッポラ監督のワイン、今回はジンファンデルを飲みながらTVを観てました。
ここのところ『踊る大捜査線』関連映画をずっと放映していたので、ついついチャンネルを合わせてしまいます。自分としてはDVDのコンプリートBOXを持っているのですが、何となく観てしまうのがこのシリーズの特徴でもあります。
『踊る大捜査線2/レインボー・ブリッジを封鎖せよ』あたりから、織田裕二と柳葉敏郎の不仲説が出ていておそらく今後の続編は無いだろうと言われていた。
それを裏付けるかのごとく、スピンオフが続々製作され、この二人が共演する機会はなくなっているのだ。
特に『容疑者 室井慎次』は、結果的に室井が官僚の第一線から完全撤退を余儀なくされるドラマであり、それはすなわち青島刑事との“約束”が守られなくなることでもあるのだ。
『交渉人 真下正義』が娯楽に徹したストーリーで一般ピープルには好評であったのに対し、本作はそれに続いて観たファンには不評だったようだが、初期からの『踊る〜』ファンには、もともとのシリーズのテーマを掘った作品であり、ある意味正統的なスピンオフとも言えるのではないかなと思う。特に所轄=現場の刑事と官僚機構との対立が『踊る〜』の本質であり、その一翼の官僚機構の腐敗にメスを入れて淡々と描いた作風は地味ながらも、後から味が出てくる一本だ。
ただし荒唐無稽なシーンも多々あり、ロケやキャスティング、キャラクター設定ももう少し現実的に描いていれば、よりハードボイルドなテイストになっていただろう。
新宿署のオープンセットも、もろ「東北ロケ」を露骨に強調(イトーヨーカドーが何度か見えたり・・・)、田中麗奈のナレーションも緊張感を欠いた。
何より官僚機構のライバルである新城と沖田が、室井シンパで動きすぎている。特に真矢みきは、前作のキャラが良かっただけに今回のいい人ぶりは残念だ。
さて結局、今後の映画化は不明で、メディアミックスと各俳優陣のエゴによって決まる公算が大としか言いようがないが、まれにみる傑作シリーズなだけに、スピンオフでお茶を濁して、本来のシリーズを汚して欲しくはないのがファンの心情だろう。
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